天安門広場は、北京中心部に位置する44万平方メートルに及ぶ世界最大の都市広場である。天安門タワー、人民英雄記念碑、人民大会堂、毛沢東主席紀念堂といった象徴的なランドマークに囲まれている。毎日行われる国旗掲揚式には何千人もの観光客が訪れる。街の中心であり、中国のシンボルでもある天安門は、北京を訪れるなら必ず訪れたい場所だ。
天安門の基本情報
- 所在地:100009 中国北京市東城区長安街
- タイプ 史跡、建築物、広場、センタープラザ、ランドマーク
- エリア:440,000 m²
- 面会時間:午前5:00~午後10:00
- おすすめの訪問時間 半日
- チケット スクエア無料
東城区に位置する天安門広場は、長さ880メートル、幅500メートルで、明代に形成され、20世紀に大幅に拡張された。北京の中心軸である左右対称のレイアウト原理を強調し、20世紀半ばの中国の国家建築様式の探求を紹介している。人民大会堂や中国国家博物館のようなランドマークがあり、国の重要なイベントや式典の会場として、国の文化と遺産の連続性を象徴している。
天安門広場周辺の人気観光スポット
天安門タワー

天安門楼は明の時代の1417年に建てられたもので、もともとは紫禁城の正門だった。勅令を発表するために使用され、戴冠式、結婚式、天と地を敬う儀式など、重要な儀式のときのみ開かれた。
高さ33.7メートルの塔には、60本の大きな柱と玉座のような台座がある。金色のレンガ造りの床、華麗な扉、幸運を象徴する中国の伝統的な文様で飾られた梁など、そのデザインは多岐にわたる。中央のアーチ型の扉は、かつては皇帝専用だった。
現在、タワーには毛沢東主席の大きな肖像画が飾られ、中華人民共和国と世界の団結を称えるスローガンが掲げられている。塔の前には金水江が流れ、歴史的な橋が架かっている。天安門広場の北端に位置し、中国の豊かな歴史と文化遺産を象徴する強力なシンボルであり続けている。
人民英雄記念碑
天安門広場の中心に立つ人民英雄記念碑。1952年8月1日に着工し、1958年4月に完成した。中国史上最大の記念碑である。
モニュメントの高さは37.94メートルで、17,000個以上の花崗岩と白大理石で造られている。高さ37.94メートルで、1万7000個以上の花崗岩と白大理石で造られている。正面には毛沢東主席が金色の文字で書いた「不滅の人民英雄」という碑文が刻まれている。

碑の背面には、毛沢東が起草し、周恩来が揮毫した碑文が刻まれている。装飾的なレリーフは、中国の近代史における重要な場面を示している。梁思成らによって設計されたこの記念碑は、国家の独立と自由のために戦った人々を称えている。中国の伝統芸術を反映し、革命の英雄に対する永遠の尊敬のシンボルとなっている。
人民大会堂
天安門広場の西に位置する人民大会堂は、わずか10ヶ月あまりで建設され、1959年9月に完成した。中国の全国人民代表大会やその他の主要な政治行事が行われるメイン会場である。


17万平方メートルの広さを誇るこのホールは、伝統的な中国様式と西洋建築の要素が融合している。正面には134本の柱、12本の背の高い大理石の門柱、桃色の大理石の床、クリスタルのランプがある。建物には中央ホール、1万人収容の講堂、5000人収容の宴会場がある。国家機関の最高会議場として、国家統治や式典で重要な役割を果たしている。
毛主席記念館
毛主席紀念堂は天安門広場にある。外観面積は5.72平方メートル、総建築面積は33,867平方メートル。1976年11月に建設され、1977年9月9日に一般公開された。

記念館は北回廊、記念堂、南回廊からなる。記念堂は中央にあり、毛沢東の遺影に敬意を表する場所である。北ホールには実物そっくりの白い大理石の毛主席像があり、その隣には中国の美しい風景を描いた精緻な巻物画がある。南殿には毛沢東の文学的業績が展示されている。
2階には6つの革命芸術展示室があり、中国の革命指導者や歴史に関する写真、文書、文物が展示されている。
中国国家博物館
天安門広場の東側に位置する中国国家博物館は、2003年に中国歴史博物館と中国革命博物館を統合して設立された。遺物、工芸品、書籍、模型などの膨大なコレクションを通して、中国の長い歴史と豊かな文化を紹介している。特に「古代中国」展が有名で、国宝を含む2,000点以上の文物が展示されている。歴史、芸術、研究、一般教育に重点を置き、世界で最も人気のある総合博物館のひとつとなっている。

国旗掲揚式
天安門広場での国旗掲揚式は、北京を訪れる観光客にとって必見である。中国の国旗である五星紅旗が儀仗兵によって毎日掲揚される。大勢の人が集まるので、よく見るには日の出前に到着するのがベストだ。式典の時間は季節によって異なり、通常は午前4時40分から午前7時40分の間だ。2012年以降、天安門楼の両脇にある展望台は無料開放されている。より整然とした環境で式典を見たい場合は、毎月1日に団体予約が可能。

天安門広場への行き方
地下鉄
- 地下鉄1号線で東天安門駅または西天安門駅下車。
- 地下鉄2号線で前門下車。AまたはB出口から出て北へ歩く。
バスで
- バス1、5、52、観光バス1号線、観光バス2号線に乗り、西天安門で下車。
- バス1、2、52、82、120、観光バス1・2号線で東天安門へ。
- バス2、5、120、または観光バス1、2号線に乗り、天安門東広場で下車。
- バス2番、120番、または観光バス1・2番で西天安門広場へ。
- 22、82、137、599番のバスで前門東駅まで行き、そこから北へ天安門広場まで歩く。
北京の人気観光スポットまでの距離
- 紫禁城から約1キロ(徒歩約15分)
- 天壇から約4キロ(車で約25分)
- 頤和園から約18キロ(車で約38分)
- 八達嶺長城から約75キロ(車で約1時間50分)
営業時間とチケット料金
アトラクション | 営業時間 | 入場料 |
天安門広場 | 05:00-22:00 | 無料 |
人民大会堂 | 08:15~15:00(春季) 07:30~16:00(夏期) 08:30-15:00(秋季) 09:00-14:00(冬季) | 無料 |
毛沢東記念館 | 08:00~12:00(火~日) | 無料 |
中国国家博物館 | 9:00~17:00(火~日) | 無料 |
天安門見学ルート
国旗掲揚セレモニーを見学したい方には、天安門広場の主要なランドマークを効率よく巡ることができるこのツアールートをお勧めする。
国旗掲揚式→毛主席紀念館→人民英雄記念碑→中国国家博物館
天安門広場には2時間ほど早く到着し、見やすい場所を確保する。セレモニーは広場の雰囲気を味わうために欠かせないものだ。
国旗掲揚の後、広場を南へ歩き、毛主席記念堂を訪れる。広場に入る前に、東側の指定場所で荷物を預けるのを忘れずに。入場は無料だが、オンラインでの事前予約と実名登録が必要。行列を覚悟の上、見学は手短に(30秒程度)。帽子を脱いだり、中で写真を撮らないなど、敬意を払いましょう。
メモリアル・ホールから広場の中央に向かうと、人民英雄記念碑がある。この記念碑は、国家の自由と独立を達成するための闘争中に亡くなった人々を記念するものである。
最後に、広場の東側にある中国国家博物館を訪れよう。広大なので、総合的に見て回りたいなら少なくとも半日はかけるつもりで。時間が限られている場合は、最も興味のある展示物を中心に見学しよう。